伊勢 天皇、皇后両陛下を歓迎 市民ら沿道埋め尽くす 三重

【沿道で旗を振る地元小学校の生徒ら=伊勢市の近鉄宇治山田駅前で】

天皇、皇后両陛下が三重県に来県された21日、伊勢市の近鉄宇治山田駅前から伊勢神宮内宮までの沿道は約1万860人(県発表)で埋まった。両陛下を歓迎した人たちは「開かれた皇室を築いてほしい」「雅子さまの能力を存分に発揮してほしい」など、令和の時代への期待を語った。

スーツ姿の天皇陛下と白のスーツを着た皇后さまが午後4時45分ごろに宇治山田駅の玄関口を出ると、詰め掛けた約560人からは「天皇陛下、万歳」「雅子さま」などと歓声が上がった。両陛下は御料車に乗り込むまで約1分間、何度も左右を向いて笑顔で手を振っていた。

午前3時から駅前の最前列で場所取りをしていた兵庫県豊岡市の介護士、三好市生さん(44)は「一生の記念と思い、3日間休みを取った。お2人の姿を見ることができて感無量。いい思い出ができました」と喜んだ。

伊勢市小俣町の時長和弘さん(77)は「伊勢市民としてお迎えできて感謝の気持ちでいっぱい。雅子さまも病気を乗り越えて陛下と一緒に国民に寄り添われ、頭が下がる思い」と語った。

皇学館大前では、スーツ姿の学生ら約1500人が日の丸の小旗を手に沿道約380メートルに列を作った。午後5時前、両陛下の車列が近づくと一斉に小旗を振り、両陛下を乗せた車が目の前を通るとスマートフォンで動画や写真を撮影していた。

同大文学部1年で伊勢市の大田菜月さん(18)は「伊勢でお迎えすることができよかった。天皇陛下は上皇さまと一緒で優しそうな笑顔でした」と話した。

伊勢神宮内宮の宇治橋前で両陛下の姿を待ちわびていた津市の会社員、川本正則さん(58)と妻の可寿美さん(57)は「雅子さまが元気になられて良かった。外交官だったので、外交面で活躍してほしい」と語った。