尾鷲高教諭 岸本さんが日展初入選 書道で 三重

【書道部員を指導する岸本さん(左)=尾鷲市古戸野町の尾鷲高校で】

【尾鷲】三重県尾鷲市古戸野町の県立尾鷲高校書道教諭の岸本一哉さん(35)が初出品した日本美術展覧会(日展)第5科書で、初入選を果たした。

作品は中国初唐の三体家虞西南(ぐせいなん)の漢詩、五言絶句を三行にまとめたもの。縦170センチ、横70センチの二層紙に20文字が並ぶ。水や墨、紙の乾きにまでこだわり、篆書(てんしょ)体の金文で創作。「左右のバランスや全体の余白の使い方に工夫を凝らした」という。

日展には全国から8682点の応募があり、1066点が入選。県内では岸本さんを含む7人が入選した。

鈴鹿市出身。祖父が書道教室を開いていた影響もあり、小学校低学年から書道を始めた。書法研究雪心会に所属し、同市の樋口鈴峰氏に師事している。

昨年、津市で開かれた「みえ県展」書の部で最優秀賞を受賞。師匠の勧めもあり、日展に出品することにした。知人から入選の知らせを聞き「入選するとは思っていなかった」と驚いたという。

岸本さんは「もう一度入選できるように勉強していきたい」と話している。

作品は今月24日まで東京都港区の国立新美術館で展示され、来年1月29―2月16日まで名古屋市の愛知県立美術館で展示される。