カートで世界優勝目指す、仕事も両立

【東拓志さん】

レーシングカート世界選手権に初出場した東拓志さん(23)
三重県伊勢市小俣町、シンフォニアテクノロジー伊勢製作所

10月にイタリアであったレーシングカート世界選手権に初出場し、決勝第2部門で5位入賞した。「初の海外遠征はいい経験になったが満足できる結果ではなかったので、2020年度も国内チャンピオンになってイタリアに行き、優勝したい」と意気込む。

父親がレーシングカートショップを営んでいた影響で、小6から本格的にカートを始め、現在は鈴鹿サーキット国際南コースを拠点に国内最高速クラスのレースに参戦。今年は鈴鹿選手権ロックシフターカップの年間チャンピオンとなり、日本代表として世界選手権に招待された。

世界選手権のロックシフタークラスには66台が参加。「国内のレースと比べ、人の多さや熱気、環境も違い、吸収することも多かった」と振り返る。

レースではタイムトライアルの後、総当たり戦の予選を戦ったが総合ポイント5ポイント差で惜しくもファイナル進出を逃し、決勝第2部門へ。7位からスタートし、5位でフィニッシュした。

カートはコースや気温などによって乗り心地が変わるため、自身の経験を基に車両をセッティングする。最高速度は100―140キロ、体感速度は200キロを超えるとも言われるが「練習して経験を積み、恐怖心もなくなっていた」と笑う。

会社では、航空宇宙機器製造部工作グループの一員として、航空部品などの熱処理を担当。レース出場のために休日を取りやすくするなど会社もサポートしてくれるという。

「カートという楽しみがあるので仕事も頑張れる。これからも仕事とカートを両立し、人間的にも成長していきたい」と力強く語った。