三重県議会・予決常任委 税金で穴埋め「おかしい」 県の用地買収巡る債権放棄で

三重県議会予算決算常任委は15日開き、県が用地買収を巡って約160万円の債権を放棄するとの報告に対し、委員から「県の不適切な事務による損失を税金で穴埋めするのはおかしい」との声が上がった。

問題を巡っては、県が道路整備のため、平成9年度に伊勢市内の土地を購入。「所有者は根抵当権を解除して土地を引き渡す」と契約したが、県は根抵当権が解除されていないと把握しながら代金を支払った。

このため、根抵当権を持つ金融機関が17年度に土地の競売を実施。県は競売の取り下げを求めて金融機関に140万円を支払い、土地の売主に対して金融機関への支払い分などを請求したが、回収は滞った。

常任委で反発したのは、稲森稔尚委員(草の根運動いが、2期、伊賀市)。債権放棄について「県による極めて不適切な対応が招いた」と指摘した上で「県民の税金で穴埋めするのはおかしい」と述べた。

渡辺克己県土整備部長は「根抵当権が抹消されずに支払ったことは不適切だったと認識しているが、契約上は相手方が抹消の手続きをすることになっているため、一義的には相手方に債務がある」と述べた。