伊勢 せんぐう館きょう再開 2年前の台風で浸水 三重

【まがたま池を臨む展望デッキ。水害対策として止水壁を設置した=伊勢市のせんぐう館で】

【伊勢】平成29年10月の台風21号に伴う浸水害で休館していた伊勢神宮外宮(三重県伊勢市豊川町)内の式年遷宮記念「せんぐう館」の復旧が完了し、6日に報道機関を対象とした内覧会があった。7日の記念式典後に一般開放される。

同館は式年遷宮を記念して各種神事や習わし、基本理念などを伝える施設として24年4月に開館。浸水害で地下の資料館などが水没したため、休館して復旧工事を進めていた。

改修は構造や間取りは元のままに外壁や床材などを入れ替え、水害対策として新たに外周を高さ1・2メートルの止水壁で囲み、出入り口など6カ所に止水扉を設置した。地上1階地下1階の鉄筋コンクリート造りで建築面積約1900平方メートル、延べ床面積約2600平方メートル。

神明造りの外宮正殿東側面を再現した高さ約12メートルの原寸大模型や、外宮敷地内の各殿舎配置を縮尺再現した「外宮殿舎配置模型」など従来の展示を復旧した。

また遷宮時に使用された木材への感謝と再生を願う「鳥総(とぶさ)立て」を再現した樹齢約百年のヒノキの切り株(直径約60センチ)とこずえの展示や、社殿造営の「上棟祭」を音と映像で再現した展示を新設。フリーWi―Fiと共に写真撮影が可能なまがたま池展望デッキも新設した。

神宮司庁文化部の鐙谷嘉樹主任(43)は「再開を粛々と祝いながら日本人の自然に対する畏敬の念や環境への配慮などを伝えていけたら」と話した。