証明書持参、金融庁職員装う 詐欺未遂疑い少年2人逮捕 鈴鹿署 三重

【受け子を務めた無職の少年が女性宅を訪問する際、金融庁の職員を装うために持参した架空の「局員証明書」】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿署は5日、詐欺未遂の疑いで、津市久居緑が丘町、無職の少年(18)と鈴鹿市長太栄町、とび職の少年(18)を逮捕したと発表した。無職の少年は詐欺グループの受け子として同市の女性宅を訪問。少年は金融庁の職員を装い、存在しない「局員証明書」を用意した。署によると、証明書まで用意する手口は珍しいという。

2人の逮捕容疑は先月14日、詐欺グループのかけ子らと共謀し、同市の80代無職女性からキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。無職の少年は容疑を認めている。とび職の少年は受け子の勧誘役とみられ、「身に覚えがない」と容疑を否認している。

同署によると、かけ子が同署生活安全課の警察官を名乗って女性宅に電話し、「捕まえた詐欺グループがあなたの名前や電話番号が載った書類を持っている。金融庁の職員が家に行く」などと話したという。女性は近くに住む弟に相談し、弟が同署に通報した。

無職の少年は同日、金融庁▽関東財務局▽銀行監査2課などと記載された「局員証明書」(横12・5センチ、縦9センチ)を首から提げ、女性宅を訪問。「局員証明書」には少年の氏名や顔写真のほか、金融庁の正式所在地の記載もあった。銀行監査2課という部署は金融庁に存在しないという。

少年はその場で署員に現行犯逮捕され、押収資料などからとび職少年の関与が浮上。2人は単文投稿サイト「ツイッター」を通じて知り合った。無職の少年は「局員証明書を自作していない」と話しているといい、同署は他のメンバーについて調べている。