伊勢志摩医療構想調整会議 「地域の実情尊重」申し入れへ 三重

【伊勢志摩の地域医療方針について意見交換する委員ら=伊勢市の県伊勢庁舎で】

【伊勢】伊勢志摩地域医療構想調整会議(議長・永井正高伊勢地区医師会長、委員19人)は5日夜、三重県伊勢市勢田町の県伊勢庁舎で本年度第1回目の会合を開いた。厚労省公表の「再編統合が必要な公立・公的病院」に市立伊勢総合病院と町立南伊勢病院がリスト入りした件で、地域の実情や合意結果を尊重するよう申し入れる方針で一致した。

事務局の加太竜一県医療保険部副部長は厚労省の公表について「たった1カ月間の診療データを元にしており、それ以降に再編や機能転換した医療機関も含まれている。地域の個別事情を考慮せず画一的な分析のみで機械的な公表。調整会議で真剣に議論したことを否定するもので大変遺憾に思う」と述べ、同会議での議論を尊重するよう厚労省に要請するとした。

市立伊勢総合病院長の原隆久委員は「市民からの問い合わせや患者から心配する声も上がっている。調整会議での意見を踏まえてダウンサイジングを経て1月に新病院を作ったのにこうなった。市民の不安を解消に向けて何らかの形で再建に向けた努力を公表してほしい」と事務局に求めた。

これに対し、加太副部長は「議会でも議論しているが行き届いていない部分はある。意見を踏まえて検討したい」と述べ、同省からの通知や詳細なデータ提示を待って具体的な対応について検討するとした。