地場産業活性化の事例紹介 静岡・岩手の2市長、三重大で講演

【掛川市の施策を紹介する松井市長=津市栗真町屋町で】

静岡県掛川市の松井三郎市長と岩手県奥州市の小沢昌記市長が5日、三重県津市栗真町屋町の三重大で地場産業の活性化などをテーマに講演した。市場価格の低下に悩む茶葉の振興策や、後継者不足が懸念される名産品の人材育成など、両市の取り組みを紹介した。

同大の渡邊明名誉教授(経営学)が工学部の大学院生向けに開く授業の一環。渡邊教授が主催する伊勢神宮の奉納行事に松井市長が参加したことをきっかけに講演が実現し、掛川市と姉妹提携を結ぶ奥州市の小沢市長もインターネット中継で参加した。

松井市長は、茶の価格が平成12年のピーク時から4割ほど減少したと紹介。同市が全国の品評会で多数の賞を受けたことをアピールしているほか、「がんによる死亡率が少ない市区町村ランキング」で1位となったことなど効能の発信にも努めていると説明した。

小沢市長は名産の南部鉄器を生産する後継者を育てるため、岩手大と連携して鋳造学の大学院を設けていると紹介。「民芸品だけでは商売が成り立たない。工業品として捉え、技術力を高めようとする取り組みが若手の育成につながっている」と話していた。