南伊勢病院、高台に新築移転 津波対策、外来診療8日開始 三重

【高台に新築移転し、8日から外来診療を始める南伊勢病院=南伊勢町船越で(同病院提供)】

【度会郡】三重県南伊勢町の町立南伊勢病院が新築移転され、8日から外来診療を始める。巨大地震の発生が懸念される中、津波対策を重視。旧病院の海抜10メートルに対し、新病院は同町船越の海抜約90メートルの高台に建設された。小規模多機能病院としての機能を引き継ぎながら、地域により親しまれる病院を目指す。

新病院は鉄骨免震構造3階建てで、延べ床面積約3900平方メートル。病床数は50床。診療科は従来からある内科や外科、脳神経内科、小児科などに眼科を加えて7科となり、常勤・非常勤合わせて14人の医師が勤務する。総工費は約19億円。

市街地から約2キロ離れた高台に移転したため、30分おきにループバスを運行。薬局やバスセンター、役場、スーパーを経由するなど患者の利便性を考慮した。

10月22日には竣工式と内覧会があり、約650人が院内を見て回った。旧病院の外来診療は今月1日で終了。2―7日に移転準備を進め、8日から新病院の診療がスタートする。

宮﨑光一院長は「高齢者が安心して暮らせる町を医療面からサポートしていくのが町立病院の役割。これからも持続可能な地域医療に貢献していきたい」と話した。