児童生徒いじめ134件増の2234件 4―9月

三重県教委は1日までに、4―9月の児童生徒のいじめに関する調査結果を発表した。県内の公立学校で認知されたいじめの件数は、前年同期比134件増の2234件。調査を開始した平成25年度以降で過去最多となった。児童生徒の生命身体に大きな危険が生じる恐れのある「重大事態」は前年同期と比べて2件少ない1件あった。

文部科学省が毎年実施しているいじめや暴行行為などの問題行動調査とは別に、平成25年度から毎年県教委が独自で実施している。県独自でいじめの実態を把握し、今後の対策につなげる狙いがある。

認知件数は、小中学校で増加。小学校は1575件(前年同期比59件増)、中学校は527件(同81件増)で、いずれも過去最多となった。高校は123件(同3件減)、特別支援学校は9件(同3件減)だった。

いじめの態様別では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が1329件で最も多く、全体の59・5%を占めた。高校では「パソコンや携帯電話などで、誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」が4分の1ほどで、増加傾向にある。

一方、学校側がいじめの実態を把握するために実施するアンケート調査では、小中学校の約7割が記名式で実施していると回答。無記名式は4割以下にとどまった。県教委は児童生徒が回答しやすいよう無記名式での実施を推進しているが、依然として記名式が中心となっている。

県教委生徒指導課の担当者は認知件数が過去最多となった背景を「積極的にいじめを認知するようになったため」と説明。「インターネット上の誹謗中傷など学校側からは見えにくいいじめも起こっているため、子どもたちが相談しやすい環境を作る」としている。