三重県熊野市と広島県熊野町が友好都市協定を締結

【協定書に署名した河上市長(右)と三村町長=熊野市役所で】

【熊野】三重県熊野市と広島県熊野町は1日、産業や観光、スポーツなどで相互交流を促進するため、友好都市協定を締結した。同市が同協定を結ぶのは奈良県桜井市に次いで2市町目。

調印式が市役所で開かれ、河上敢二市長は「産業や観光など多くの分野で交流を深め、互いの発展に結びつけられることを願う」とあいさつ。三村裕史町長は「地方には積み重ねてきた独自の文化や産業などがある。連携し協力し合うことでイノベーションを生み出すことが十分に可能だ」と述べた。

協定書に基づき、災害時の相互支援や伝統工芸品などのコラボ商品の製作など、さまざまな分野で連携していく。

両市町の交流は、三村町長が昨年3月に河上市長を表敬訪問したことがきっかけ。4月には河上市長が同町を訪問するなど、全国に2つしかない「熊野」を名称とする地方公共団体として交流を深めている。

同町は人口約2万4千人。工芸品の熊野筆は約180年前から生産されており、昭和50年に国の伝統的工芸品に指定された。書道用の筆や化粧筆などとして生産されている。

調印式では、同市で生産される那智黒石を筆の柄の部分に使い、同町で作られた筆を組み合わせた直径約50センチの筆が披露された。

筆の製作に協力した熊野那智黒石協同組合の德村達男さん(70)は調印式後の取材に「面白い仕事をさせてもらい、ありがたい。精度を上げていくことが課題」と話した。