伊賀 重文「町井家住宅」壁に傷 市教委、被害届提出 三重

【伊賀】三重県の伊賀市教委は31日、重要文化財に指定されている町井家住宅(同市枅川)の壁に傷が付けられていたと発表した。市教委は悪質ないたずらとみている。

書院の壁には最大で4・5メートルに上る直線状の傷が十数カ所、直径約1センチの円形の傷が数十カ所に付けられていた。この壁に続く土塀にも同様の傷があったという。

住宅の所有者が30日午後、自宅の周辺で掃除をしていて傷を発見。伊賀署に被害届を提出した。所有者は28日にも掃除をしていたが、当時は傷がなかったという。

市教委によると、町井家は土豪の出身で、地域を束ねる大庄屋を務めた。町井家住宅のうち、江戸後期の建築とされる主屋と書院が昭和50年に重要文化財となった。

市教委は「何者かが意図的に傷を付けたと考えられる」とみている。文化財保護指導委員らにパトロールを依頼するほか、他の文化財所有者にも注意を促す方針。