「歴史の道百選」 松本峠道など17カ所追加 23年ぶり 三重

【「歴史の道百選」に追加された熊野古道の松本峠道(三重県提供)】

文化庁は29日、36件の古道を「歴史の道百選」に追加すると発表した。三重県内からは、熊野古道の馬越峠道と八鬼山道の2カ所だけ選定していた「熊野参詣道伊勢路」に松本峠道など17カ所を加えた。選定は23年ぶりで、全国で計114件となった。

熊野参詣道伊勢路は熊野古道の一部で、江戸時代以降に伊勢神宮の参拝を終えた旅人らが利用した。平成8年の選定では県内から馬越峠道と八鬼山道の2カ所が登録されていた。今回の選定では、世界遺産に登録されていない女鬼峠や三瀬坂峠道も追加された。

県教委社会教育・文化財保護課の担当者は、文化庁からの追加選定を受け「伊勢路で一番最初に越える峠道である女鬼峠などは世界遺産に登録されていなかったので、百選に入って大変良かった。選定を機に熊野古道伊勢路を知ってもらいたい」と期待感を示した。

歴史の道百選は歴史的に重要な古道や交通遺跡を顕彰する制度。平成8年に文化庁が78件を選定した。県内では熊野参詣道伊勢路のほか、東海道鈴鹿峠越(亀山市―滋賀県甲賀市)と伊勢本街道飼坂峠越(津市―奈良県御杖村など)が選ばれている。