強制性交致傷認める 自転車女性に乱暴の男 津地裁初公判 三重

女性に乱暴し、けがを負わせたとして、強制性交等致傷の罪に問われた愛知県碧南市、無職濵遼太郎被告(30)の裁判員裁判の初公判が28日、津地裁(平手一男裁判長)であり、濵被告は起訴内容を認めた。

起訴状などによると、濵被告は4月3日午後9時15分ごろ、三重県内北部の農道で、自転車で走行中の女性(19)を後ろから突き飛ばし、転んでうつぶせになった女性に乱暴し、左太ももに加療約10日のけがを負わせたとされる。さらに、犯行後には通行人を装って現場に戻り、女性に「大丈夫ですか」などと声をかけ、そのまま立ち去ったとしている。

冒頭陳述で検察側は「転倒させた女性の背後から手で口をふさぎ『騒いだら殺すぞ』などと脅した」と指摘。「うつぶせの女性に馬乗りになるなどしたほか、口止めのために女性の顔などを携帯電話で撮影。女性の出身中学の関係者を装い、『誰にも言うな。言いふらす』などと言って逃走した」と述べた。

弁護側は、女性側と示談が成立していることなどを紹介。弁護側の被告人質問で濵被告は犯行の動機について「父の自殺や借金のことなどでむしゃくしゃし、何かに八つ当たりしたかった」と語った。逮捕までに自首することを考えたが「仕事が忙しく、日が過ぎてしまった」と話した。

一方、検察側は被告人質問で、濵被告が事件後、妊娠中の妻に無料通信アプリ(LINE)で「子どもを産んで幸せな家庭を築こう」「美しい世の中、世界は平和」などという文章を送っていたと主張。「被害者の気持ちを考えたことがあるのか」と問い、濵被告は「地獄のような思いをさせてしまった」と述べた。