三重県議会常任委 HP不具合は保守整備原因 防災情報で県が答弁

【総括質疑に臨む委員ら=県議会議事堂で】

三重県議会予算決算常任委員会は28日、平成30年度決算などに対する総括質疑を開き、計11人が質問した。県当局は、防災ホームページ(HP)の「防災みえ.jp」が19日未明から約1時間にわたって閲覧できなくなった問題について、関連システムの保守整備によって不具合が発生したことが原因だったと説明した。当時は県南部で大雨による避難指示や避難勧告が出ていたが、県は保守整備の予定を把握していなかった。廣耕太郎委員(新政みえ、2期、伊勢市選出)への答弁。

県によると、HPの情報を外部で保存する「クラウド」の保守整備中に、何らかの問題が発生した。HPを管理する委託先とクラウドの運営事業者は異なり、委託先も保守整備があることを把握していなかった。

県は平成28年、HPを管理する手段を自前のサーバーからクラウドに切り替えた。防災対策部は「過去にアクセス集中で不具合があったこともあり、システム強化の目的でクラウドに変更した」としている。

廣委員は総括質疑で、委託業者への罰則を検討するよう要請。日沖正人防災対策部長は「災害対策本部が設置されているような状況ではメンテナンスを控えるよう、業者に申し入れた」と説明した。

また、三谷哲央委員(新政みえ、7期、桑名市・桑名郡)は定期監査結果を踏まえて「監査委員は具体的に意見できないのか。執行部に切り込む観点がなければ何のための監査かが問われる」と指摘した。

山口和夫代表監査委員は「指摘は承る」とする一方で「事業は執行部が予算編成し、議会が決める。監査委員が具体的な意見を出すなら、関係者の意見を正確に把握し、精査する必要がある」と説明した。

津田健児委員(自民党県議団、5期、四日市市)は県庁で相次ぐ不祥事について質問。鳥羽港の改修工事を例に「県職員で最もみっともないのは、保身のため県民にうそをつくことだ」と指摘した。

その上で、自らも過去に常任委員会の議論で「半年間、(県当局に)うそをつかれながら議論をしていたことがあった」という「実体験」を紹介。「最終責任者の知事が厳正に対応すべき」とただした。

鈴木英敬知事は「最終責任者として真摯に捉えて対応したい」と説明。津田委員の「実体験」に対しては「詳細なやりとりは承知していないが、不誠実な対応に申し訳なく思う」と陳謝した。

また、岡素彦県警本部長は服部富男委員(自民党県議団、5期、三重郡)の質問に対し、セキュリティー強化のため、来年度中にも県内にある全ての交番と駐在所に防犯カメラを設置する考えを示した。