南海トラフ地震に備え 9府県4000人訓練 松阪主会場に 三重

【土砂崩れの発生を想定した訓練に臨む緊急消防援助隊の隊員ら=松阪市広陽町で】

南海トラフ地震の発生を想定した大規模な訓練が27日、三重県松阪市内を主会場に開かれた。三重など9府県から約4千人が参加。災害時に全国の消防から派遣される緊急消防援助隊の隊員らが、土砂に埋もれた家屋での救助作業などを実践した。

災害時に備えて関係機関の連携を高めようと、阪神淡路大震災の翌年に当たる平成8年度から年に一度、全国の6ブロックごとに開催。三重は近畿ブロックに所属し、県内開催は平成13年以来となる。

主会場となったトライス松阪広陽工場(松阪市広陽町)の敷地では、はしご車を使ってビルの屋上にいる人を助け出したり、横転した自動車のドアを切断し、閉じ込められた人を運び出したりした。

地元の高校生や消防団員らも参加し、スコップで土砂を掘り起こすなど、救助隊が到着するまでの初動対応を確認。ドローン(無人航空機)を使って上空から被害の状況を把握する訓練もあった。

このほか、松阪市大口町の津松阪港では、四日市市内の化学プラントで火災が発生したことを想定し、緊急消防援助隊の特殊車両による放水訓練を実施。沖合に流された人を助け出す訓練もあった。