黒潮大蛇行で高水温影響 アコヤガイ大量死、志摩で報告会 三重

【県担当者から報告を聞く漁業関係者ら=志摩市の県志摩庁舎で】

【志摩】英虞湾でアコヤガイが大量死している問題で、三重県は25日、志摩市阿児町鵜方の県志摩庁舎で現地報告会を開いた。地元漁業関係者など84人を前に、現時点での調査状況を説明した。

県は昨年10月から8月にかけての漁場について、黒潮の大蛇行に伴う温水流入や高気温の影響で平均水温が高まり、アコヤガイが活性化したと報告した。

一方、エサとなるプランクトンが平年より少なく、貝が飢餓状態に陥って栄養状態が悪化したと説明。降雨などにより、夏場に一時的に水温が低下したことも負担となった可能性があると指摘した。

また、海水温の上昇に影響を与える黒潮の大蛇行は少なくとも来春まで続くとみられ、気象庁の長期予報では暖冬も予測されることから、前年と同様に顕著な高水温となる可能性があると説明した。

県水産研究所養殖・環境研究課の栗山功主幹研究員は、海水温を把握しながら来シーズンの養殖に臨むよう要請。報告会の後は、非公開による意見交換会もあった。