「シベリア抑留地の今」伝える 鈴鹿で慰霊訪問報告展 三重

【シベリア慰霊訪問時の様子を紹介する杉谷副支部長(右)と玉野さん=鈴鹿市江島本町の白子公民館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市江島本町の白子公民館で23日、令和元年度「シベリア慰霊訪問(イルクーツク班)報告展・74年の歳月を経て抑留地は今」が始まった。8月下旬の墓参に参加した全国強制抑留者協会三重県支部の6人が現地で撮影した写真40点余と日本人抑留者埋葬地の分布地図などを展示している。11月10日まで。

団員らは、抑留者らが原野を伐採して敷設したイルクーツクの第2シベリア(バム)鉄道沿いに点在する日本人墓地、墓標や慰霊碑もない森林や野原の埋葬地、収容所のあった地などを巡った。現地の人々や日本政府、同協会が建てた石碑を日本酒で清める団員、花や日本の菓子などを手向け、弔辞や経を読む団員らの様子を捉えた写真が並ぶ。

昨年に続き2回目の参加となった玉野香代美さん(62)=同市寺家=は「シベリア抑留後、生還した祖父からは何も聞けなかった。6万人もの方々が亡くなった事実を歴史の闇に埋もれさせてはいけないと感じた」と話していた。

同展は、11月10日に同館で開く「シベリア抑留の労苦を語り継ぐ集い」に先立って開催。林英夫県支部長の基調講演、伊勢市の大釈敏夫さんの体験談と墓参に参加した杉谷哲也副支部長ら4人の慰霊訪問報告がある。午後1時半から、入場無料。問い合わせは事務局=電話059(378)0020=へ。