三重県立高で入学料誤徴収 5年間で76件、教委が陳謝

【記者会見で陳謝する県教委の担当者ら=三重県庁で】

三重県県教委は23日、県立高校の転入学などで入学選抜手数料や入学料の誤徴収が平成26年度から5年間で76件あったと発表した。入学料などの徴収対象を定めた規則を各学校が誤って解釈していたため。

誤徴収があったのは県立高校20校。3校は徴収する必要がない生徒7人から誤って計1万4400円を徴収し、17校は支払いを求めるべき58人から計10万7050円を徴収していなかった。

県教委の規則では、別の県立高校から転校する場合や退学者が以前に在籍していた高校に再入学する場合は、入学料などを徴収しないと明記。専門学校などからの編入する生徒は徴収することになっていた。

7月に定時制高校から転入学者向けの試験案内を受け取った高校が、手数料の納付書が同封されていることを不審に思い、県教委に確認。徴収誤りが発覚した。県教委が8―9月、他に徴収誤りがないか県立高校全56校を調査した。

県教委は入学選抜手数料や入学料を支払う必要がなかった生徒には返金し、徴収すべきだった生徒には学校と協力しながら支払いを求める方針。校長会議などを通じて徴収の決まりを周知し直す。

県庁で記者会見した県教委高校教育課の諸岡伸課長は「厳正な事務処理が求められる中、このような不祥事により受験者や保護者に多大な迷惑を掛け、県民の信頼を損ねることになり、申し訳ない」と陳謝した。

一方、県教委の調査が帳簿などの記録が残る26―30年度にとどまったことについては「規則が定められた昭和40年以降、同様のミスがこれまでにもあった可能性を否定できない」とした。