監査指摘、35減の368件 県委員が全協で報告 三重

三重県監査委員は23日の県議会全員協議会で、本年度の定期監査結果を報告した。県教委や県警を含む全部局に対し、前年度より二件多い42件の意見、35件少ない368件の指摘を出した。事務作業は「おおむね適正に処理されている」としつつ、「県民の信頼を著しく損なう重大な事案が引き続き発生している」と再発防止を求めた。

平成30年度の事業を監査の対象とし、4人の監査委員が1―9月、資料の精査や関係部局長らへの聞き取りに当たった。現金の取り扱いや債権管理の事務を重点監査事項に位置付けた。

三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の開催準備を初めて監査した。県内開催について「必ずしも県民への周知が十分とは言えない」として「オール三重」での開催準備を求めた。

今夏に県内で感染が確認された豚コレラの対策について「感染源や感染ルートは特定できていない状況」と指摘し、引き続き関係者と連携して感染拡大の防止に取り組むよう要請した。

前年度に続いて重点監査項目となった現金の取り扱いは24件の指摘を出した。内訳は金融機関への現金収納の遅延が23件、残り1件は財務会計システムへの入力誤りだった。

監査結果は個人情報の持ち出して紛失したケースや特別支援学校の校長=当時=による旅費の不正受給、事務作業の未処理など、平成30年度中に発覚した不祥事や不適切な事務処理を例示した。

その上で、30年度中に懲戒処分を受けた知事部局の職員が前年度と同数の7人で、うち3人が課長級以上だったことを「極めて深刻な事態」と指摘。法令順守や服務規律、再発防止の徹底を求めた。

県議からは「既に聞いたことのある総括ばかり。監査委員ならではの指摘は」との質問や、豚コレラの対応を監査する一方でへい死が相次いだアコヤガイの対応を監査しなかった理由を問う声が上がった。

山口和夫代表監査委員は「監査委員の新たなアイデアというより現状を評価している」と説明。アコヤガイの対応を監査しなかった理由は「監査対象を絞った結果で課題がないとは思っていない」と述べた。