熊野や尾鷲で土砂崩れ 三重県南部中心に大雨、浸水被害も

【のり面が崩れ、押しつぶされる空き家=熊野市遊木町で】

三重県南部を中心に18日午後に降った大雨の影響で、東紀州地域では床上、床下浸水や土砂崩れなどが発生した。19日早朝から、住民や尾鷲市職員らが水で濡れた畳や机などを家の外に運び出す作業に追われた。

尾鷲市では同日午後2時現在、床上・床下浸水が計16軒確認されている。床上浸水の被害に遭った同市三木里町の男性(78)宅には、近くの用水路の水があふれて玄関まで流れてきた。男性は「波打つような感じだった」と語った。早朝から庭にたまった泥をかき出す作業に当たった。

同町に一人で住む女性(94)は18日午後6時ごろ、町内の避難所に避難した。「避難所は安心だが、家が心配で(19日の)明け方に帰ってきた」と話し、「家に帰ると、トイレや台所にも水が入ってきていて驚いた」。同町に50年ほど住んでいるというこの女性は床上10センチが浸水し「家の中に水が入ってきたのは(平成23年の)紀伊半島豪雨以来、2回目」と語り「一人暮らしなので頑張らないと」と話した。近くの住民らが手伝いに訪れ、ぬれた畳などを外に運び出した。

尾鷲、熊野両市と紀北町では土砂崩れが発生。熊野市では同市井戸町の木本中学校付近の市道が、土砂崩れで通行止めとなった。同市遊木町では、のり面が崩れ、空き家が押しつぶされた。

紀北町島原では、のり面が崩れ、県道をふさいだ。のり面は高さ10メートル、幅20メートルにわたって崩れた。町の担当者によると、25日正午をめどに復旧する見通し。