あおり衝突、懲役2年を求刑 津地裁初公判 トラック運転手、起訴内容認める

亀山市の名阪国道で大型トラックを幅寄せして乗用車に衝突させ、そのまま逃げたなどとして、傷害と道交法違反(救護・報告義務)の罪に問われた京都市伏見区深草西浦町、トラック運転手重田栄一被告(58)の初公判が18日、津地裁(濵口紗織裁判官)であり、重田被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審した。判決は11月5日。

冒頭陳述と論告で検察側は、重田被告が衝突の約4キロ手前から車線変更を繰り返すなどし、男性の走行を妨害する「あおり運転」をしていたと指摘。さらに、衝突直前に走行車線を走っていた際は、運転席から手を出して手を前後に振ったため、追い越し車線を走る男性は先に行くよう促されたと考え、追い抜きを開始したが、幅寄せで衝突させられたと主張した。

弁護側は示談が成立していることや、重田被告の同居女性が被告と入籍し、生活を共にする考えがあることなどを説明し「再犯の恐れはなく、寛大な判決を希望する」と述べた。

被告人質問で重田被告は男性の走行を妨害した理由について、後方から男性の乗用車が来ることに対し「あおられていると思った。手を振ったのは『やめてほしい』という合図」と述べた。救護や通報をせずに立ち去ったことについては「気が動転し、頭が真っ白になった」と語った。

起訴状などによると、重田被告は6月18日午後5時10分ごろ、亀山市の名阪国道上り線で、追い越し車線を走る男性(33)の乗用車に幅寄せし、乗用車の左側面にトラックを衝突。乗用車は中央分離帯にぶつかり、衝撃で道路左側のコンクリートブロックまで弾かれ、男性は頸椎(けいつい)捻挫などの軽傷を負った。重田被告はそのまま逃走したとされる。