持続可能な社会へ連携を 三重大、ソウル市立大教授ら訴え 国際環境講演会

【学生からの質問に答える朴教授(写真左)とドン教授=四日市市高砂町の伝七邸で】

アジアの環境問題と国連持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした国際環境講演会が16日夜、三重県四日市市高砂町にある国の登録有形文化財「伝七邸」であり、県内の大学生や大学院生約20人が参加した。この日は三重大学人文学部の朴恵淑教授と韓国ソウル市立大学のドン・ゾンイン教授が日韓の環境問題や国連持続可能な開発目標(SDGs)について講演した。

三重大学北勢サテライト「SDGs研究会」の主催で、国内外の産官学民との連携により持続可能な三重・世界を作るグローカル人材育成を目指した伝七邸ESDスクール(スクール長・朴恵淑三重大学人文学部教授)のカリキュラムの一つ。

朴教授は地球温暖化などの環境問題について「これから大きく人口増や経済発展が見込まれるアジア地域こそ真剣に考えなければ行けない問題」と指摘。1970年代大気汚染物質の総量規制などによって公害を克服した四日市市を紹介し、「持続可能な社会を実現するため、この貴重な教訓を地域や世界を連携しながら伝えていかなければいけない」と訴えた。

ドン教授は韓国の温暖化などの気候変動やPM2・5など大気汚染問題について解説。「これらの問題は韓国だけでなく隣国にも関わる問題。気候変動や大気汚染も別々に考えるのではなく、中国や日本との協力しながら改善に取り組む必要がある」とアジア地域で連携して環境問題に取り組む必要性を述べた。

講演後の質疑応答では学生から韓国の再生可能エネルギー事情についての質問などあり、アジアの環境問題について活発な議論がかわされた。