児童生徒の暴力4年ぶり増 小中高1288件 三重県内公立学校調査

三重県教委は17日、県内の公立学校の児童生徒による問題行動や不登校の平成30年度調査結果を発表した。暴力行為の発生件数は、小中高合わせて前年度比435件(54・9%)増の1228件で4年ぶりに増加。小学校の増加が顕著なことから、県教委は「衝動が抑えられずに繰り返し暴力行為に及ぶ児童が増えている」としている。

形態別では、生徒間の暴力が729件で全体の約6割を占めた。教師に対する暴力が350件と続いた。校種別では、小学校が792件(前年度比469件増)と最多。中学校334件(同56件減)、高校102件(同22件増)だった。

また、小中学校で病気や経済的な理由を除き年間30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度比156人(7・4%)増の2271人で、過去5年間で最も多くなった。小学校672人(前年度比106人増)、中学校1599人(同50人増)で、ともに前年度を上回った。このうち、90日以上欠席している児童生徒は計1326人で約6割を占めた。

不登校の要因と考えられるのは、小学校では「『不安』の傾向がある」、中学校では「『無気力』の傾向がある」がそれぞれ最多。指導の結果、登校できるようになった児童生徒は小学校で148人、中学校で353人でいずれも2割程度にとどまった。

一方、県内の公立学校で昨年度認知されたいじめの件数は、前年度比886件(39・9%)増の3105件で、過去5年間で最も多くなった。県教委によると、生命身体に大きな危険が生じる恐れがある「重大事態」は、前年度より1件多い2件だった。

特別支援学校を除く全校種で増加。最多が小学校の2282件(前年度比812件増)で、中学校623件(同23件増)、高校187件(同56件増)、特別支援学校13件(同5件減)と続いた。学年別では小学4年の469件が最も多かった。

内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が全体の56・1%占めた。「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」は前年度比0・4ポイント減の4・3%だった。

県教委生徒指導課は、暴力行為の発生件数が前年度の約1・5倍に増加した理由を「感情をコントロールすることが難しく暴力行為に及ぶ児童生徒が増加した。市町教委が学校側に暴力行為を丁寧に認知するよう指導した側面もある」と説明。「生徒指導特別指導員やスクールカウンセラーを派遣して対応する」としている。