三重県の実質単年度収入 4年ぶり黒字転化 平成30年度歳入歳出

三重県は17日、平成30年度の一般会計歳入歳出決算を発表した。歳入から歳出などを除いた実質単年度収支は4年ぶりに黒字転化。財政の自由度を示す経常収支比率も回復し、県財政に一定の改善がみられた。

歳入と歳出の決算額は共に3年連続の減少。歳入は前年度比0・1%(7億7千万円)減の7324億3700万円、歳出は0・8%(58億3500万円)減の7156億5600万円だった。

県税収入は8・0%(196億3200万円)増の2659億3300万円。半導体関連を中心に民間の業績が好調だったことが増加の主な理由で、リーマンショックによる急落以降で最も高かった。

これにより、実質単年度収支は約71億300万円の黒字となった。経常収支比率は2年連続で改善し、2・9ポイント減の95・1%。資金繰りの程度を示す実質公債費比率は前年度と同じ14・2%だった。

県債発行は12・0%(143億円2400万円)減の1045億5700万円と、過去10年で最少。債県債残高は約71億円減の1兆3929億円と、平成以降で初めて減少に転じた。

一方、県の経常収支比率と実質公債費比率は、依然として全都道府県の平均よりも深刻な状況が続く見通し。社会保障関係経費の増加などにより、今後も硬直的な財政構造は続くとみられる。

財政課は「県財政は改善傾向にあるが、引き続き予断を許さない状況。将来世代に負担を先送りしないよう、県債の発行抑制や歳出の見直しなどを通じて財政の健全化に努める」としている。