伊勢・五十鈴川 900人「エンヤー」川曳 台風被災復興も願う 三重

【エンヤ曳きで坂を駆け上がり初穂船を神域に運び込む参加者ら=伊勢神宮内宮近くの五十鈴川で】

【伊勢】伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)を祝い、今年収穫した米を奉納する「初穂曳(びき)」(伊勢神宮奉仕会主催)が16日あり、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮領を流れる五十鈴川で内宮領川曳(かわびき)があった。二見町地区一帯の二見連合奉献団を中心に約900人が船を神域に引いた。

法被姿の団員らは、神宮神田や全国から寄せられた初穂を載せた初穂船をつないだ約百メートルの綱を引き、木遣(や)り歌を合図に「エンヤーエンヤー」のかけ声を響かせ、浦田橋から約1キロ離れた宇治橋を目指した。

宇治橋に到着すると、参加者らは川岸に上がり、綱を引いて坂を一気に駆け上がる「エンヤ曳き」で船を神域へと引き上げた。橋の上では大勢の参拝者らが歓声を上げながら様子を見守っていた。

先日の台風19号で五十鈴川が増水し、沿岸では浸水被害も発生した。奉献団の玉船武団長(75)は「全国では大きな被害も出ているのでいち早い復興を願っている」と話していた。