タイ事務次官、三重県知事と対談 新たな産業連携持ち掛け

【鈴木知事(手前)と意見交換するゴブチャイ事務次官(奥右)=三重県庁で】

タイ工業省のゴブチャイ・サンシッティサワッド事務次官らは15日、三重県庁で鈴木英敬知事と意見交換した。タイ側は県と同国北部の古都チェンマイで産業連携の覚書(MOU)を締結する提案をしたが、県側は工業省と既に締結してるMOUの枠組みの中で対応する可能性を示唆した。

県と同省は平成27年にMOUを締結。ソムキット副首相の来県をきっかけに昨年11月、首都バンコクに技術研究拠点「三重タイイノベーションセンター」を開設し、食品加工、エレクトロニクス両分野で相互協力を進めてきた。

鈴木知事は、同センターについて「9月に開催したセミナーには170人もの食品企業関係者に出席いただき、タイの皆さんの期待が高いと感じた。開設1周年に向けて連携を加速させる」「エレクトロニクス分野の連携も図りたい」とあいさつした。

ゴブチャイ事務次官は「チェンマイは食品業や観光業などに優れている県。イノベーションセンターのチェンマイ版を設立できればと考えている」と述べ、県とチェンマイで新たなMOUの締結を持ち掛けた。

中座した知事に代わった渡邉信一郎副知事は「既にあるMOUの枠組みの中でプロジェクトとして位置付けることもできるのではないか」と語った。

ゴブチャイ事務次官らは12日に来日し、県内では県庁や三重大などを訪問し、15日夜に帰国した。