台風19号、三重に猛烈な風雨、1人けが

【増水し、激しく流れる五十鈴川=伊勢市の伊勢神宮内宮・宇治橋周辺で】

大型で強い台風19号は12日、三重県に最接近し、各地で猛烈な雨や風による被害が起きた。伊賀市では歩行中の70代の男性が強風にあおられて転倒し、骨折。志摩、鳥羽、伊勢市など県内8カ所で10月の平均降水量を上回る雨を観測し、伊勢市では約20軒の浸水被害が発生した。志摩市の24時間降水量は午後7時現在、観測史上最大の409ミリに達した。

県などによると、伊勢市は五十鈴川が氾濫危険水位に達したほか土砂災害の危険が高まったため、県内で唯一避難指示を発令。1月の平均降水量を上回った志摩、鳥羽市など、4市1町が避難勧告を出した。同日午後4時現在、26市町の約1700世帯2600人が避難している。

強風による被害も出た。伊賀市によると、同市の男性(73)が自転車を押して歩行中、風にあおられて転倒。骨盤を骨折し、市内の病院に搬送された。全治約3週間という。

市内約20軒が浸水した伊勢市では、大雨で道路や田んぼなども広範囲にわたって浸水した楠部町の団地で、住民から避難支援の要請があり、消防がボートで救助した。伊勢神宮内宮沿いを流れる五十鈴川は増水によって河川敷が水没。近くに住む男性は「こんな様子を見たのは初めて。普段は川沿いで遊んでいる人が大勢いるのに」と話した。

交通機関の乱れも発生。JR東海は関西本線(名古屋―亀山駅)や紀勢本線(亀山―新宮駅)など4路線を運休。津エアポートラインや鳥羽市営定期線、伊勢湾フェリーも欠航した。