フランスで海女文化発信 鳥羽市長、大野さんらトークショー 三重

【トークショーで海女文化について対談する(右から)塚本さん、フランクさん、大野さん、エルワンさん=フランス・パリ日本文化会館で(鳥羽市提供)】

【鳥羽】海女文化をPRするために7―13日の日程でフランスを訪れている三重県の中村欣一郎鳥羽市長らは10日夜(現地時間)、パリの日本文化会館でトークショーに参加した。海女で写真家の大野愛子さんらがフランスや日本の政府関係者ら約110人を前に、海女文化の魅力を発信した。

鳥羽市が6月、フランス・ドイツの共同公営放送「アルテ」のクルーを招いて撮影した番組の放送に合わせた企画。「奇跡の海」と題し、大野さんのほか、三重大人文学部教授で海女振興協議会長の塚本明さん、番組製作者のエルワン・ロウソーさん、ツアーコンダクターとして製作に協力したフランク・サドランさんが対談した。

会場では、撮影クルーが6月5―9日にわたって鳥羽市内を撮影した様子が公開された。エルワンさんは「実際に見るまで海女は実在しないと思っていたが、多くの海女がいて驚いた。鳥羽は最高の食事があり、水平線から昇る朝日は最高だった」と感想を語った。

大野さんは写真や道具を使って海女漁や日常生活を紹介。「海女は古くから女性が活躍する職業で、現代の先駆けと言える」と語った。塚本さんも浮世絵や万葉集などの文献から海女の歴史を説明した。

市によると、会場では「獲物の大きさは決まっているのか」「いつから潜れるようになるのか」などと質問が上がった。来場者の一人は「海女のことがよく分かり、鳥羽の魅力を感じた」とし、パリ日本文化会館の担当者も「これまで行った日本のイベントの中でも評価が高い」と語った。

観客席からトークショーを見守った中村市長は「今回のイベントが成功と言える結果を残すことができ、鳥羽市や海女文化をフランスで十分に発信できたと感じられた」とコメントした。

番組は11月8日に「真珠」のタイトルで、フランスやドイツ、EU各国を対象に放送される。