海女文化を世界遺産に 鳥羽市長がフランスでPR ユネスコや大使館訪問 三重

【ユネスコ本部で山田大使(左端)と対談する(中央奥から時計回りに)中村市長、吉川会長、塚本さん、大野さん=フランス・パリのユネスコ本部で(鳥羽市提供)】

【鳥羽】海女文化のPRに向けて、三重県の中村欣一郎鳥羽市長が7―13日の日程でフランスに出張している。現地時間の8日にはユネスコ本部を訪問し、山田瀧雄同日本政府代表部特命全権大使と面会し、海女文化の世界遺産登録に向けてPRした。

インバウンド対策事業として同市は6月、フランスとドイツによる共同公営放送「アルテ」の撮影クルーを招き、海女文化や市内の観光・宿泊施設などを紹介する番組を作成。番組の放送に併せて10日にフランス・パリ日本文化会館で開かれるトークショーイベントに出席するため、海女で写真家の大野愛子さん、三重大人文学部教授で海女振興協議会会長の塚本明さんと共に13日までの日程でフランスに出張している。

イベントに先立ち、パリのユネスコ本部で山田大使と面談した中村市長は、「遠い目標として海女文化の世界遺産登録を目指している。PRの方法を教えて欲しい」と質問した。

山田大使は、「日本の世界遺産ウエイティングリストは300あるが、鳥羽市だけでなく、広域で取り組めばリストを飛び越えれる可能性がある」と返答。同席した塚本教授は「韓国の海女が、ウエイティングリストにいるが、チェジュだけの海女である。日本は、日本全体の海女でだしているので、その点もいいお話をいただけた」と語った。

また9日には在フランス日本国大使館を訪問し、樋口義広公使にイベントへの協力に感謝を述べた。

樋口大使は「本物の海女さんが登壇するということで、とても楽しみにしている。フランス人が認めたものは、ヨーロッパで流行るので、フランスを選んだことはいい。フランス人は観光資源を見つけるのが上手い」と期待を込めた。

同席した鳥羽市観光協会の吉川勝也会長は「鳥羽は小さな宿が多く、そこを売りにしたい。海女の見せ方などまだまだ壁は高いが、受け入れ環境の整備を進めていきたい」と話した。