鈴鹿 フィンランドとの関係紹介 光太夫記念館に資料展示 三重

【光太夫とフィンランドの関わりを紹介する展示の数々=鈴鹿市若松中1丁目の大黒屋光太夫記念館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市はこのほど、同市若松中一丁目の大黒屋光太夫記念館で、日本とフィンランドの外交関係樹立百周年を記念した企画展「光太夫とふたりのラクスマン 日本・フィンランド関係のあけぼの」を始めた。光太夫とフィンランドの関係を紹介するパネルや館蔵資料計56点を展示した。フィンランド国立公文書館との共催。12月8日まで。

江戸時代の大黒屋光太夫(1751―1828年)は漂流の末、日本で初めてロシアを見聞して帰国した船頭。帰国後はロシアや西洋の体験者として、蘭学者らに大きな影響を与えた。

日本とフィンランドの交流史を紹介するパネルは同公文書館が作成し、5月に同国大使館で公開した。パネルに光太夫に関連する記載があり、「光太夫の出身地の鈴鹿で展示してほしい」と同大使館が要望。企画展の開催が決まった。フィンランドの関係に焦点を当てた展示は同館では初めて。

パネルでは、光太夫のロシアからの帰国に関わったフィンランド出身の地質学者エリク・ラクスクマンと次男でロシア海軍中尉アダム・ラクスマンとの交流などを写真とともに紹介。帰国後の光太夫から聞き取り編さんしたロシア研究書「北槎聞略」や、光太夫ら一行の送還に使ったエカテリーナ号の絵など貴重な資料が並ぶ。

14日午後0時半―同2時半、同記念館駐車場で、記念交流会を開く。ペッカ・オルパナ駐日フィンランド大使やユッシ・ヌォルテバ公文書館長が参加する。