同居男児蹴り腎臓損傷 傷害容疑、会社員の男逮捕 四日市西署 三重

【三重郡】内縁の妻の息子(6つ)を蹴り、入院するけがを負わせたとして、四日市西署は9日、傷害の疑いで、菰野町菰野、会社員栗本康弘容疑者(33)を逮捕した。「いたずらを注意したのに言うことを聞かなかったので腹が立った」と容疑を認めている。

逮捕容疑は8月15日夜、同居する小学校1年の男児の背中を蹴って腎臓を損傷させ、入院治療に36日を要するけがを負わせた疑い。

同署などによると、同月21日、北勢児童相談所から「病院で受診した男児が父親に蹴られたと言っている」と通報があった。男児は母親と妹、栗本容疑者の4人暮らし。事件時は母親も家にいたという。北勢児相は児童虐待事件として、男児と妹を同月22日から保護している。

男児が9月下旬まで入院していたため、逮捕まで時間がかかった。署は母親らからも事情を聞き、事件当時の詳しい状況を調べている。

 
■「毎日、子どもの大声」 男児の虐待相談はなく■
「毎日のように子どもの大声が聞こえていたので気になっていた」

菰野町で起きた児童虐待事件。傷害の疑いで逮捕された栗本康弘容疑者(33)と同じアパートに住む男性(47)は取材にこう語った。事件が起き、男児が妹と一緒に北勢児童相談所に保護された8月下旬以降、「子どもの声がぱたっと聞こえなくなった」という。

男性はアパートで栗本容疑者とすれ違ったことがあるといい、「あいさつしたこともあり、特に悪い印象はなかった」と話す。事件を聞き「虐待を疑ったことはあるが、最近は子どもの声を聞かなくなったので状況が改善されたのかと思っていた」と話した。

四日市西署によると、男児は事件があった15日以降、腰の痛みを訴えていた。母親が初めて町内のかかりつけ医に診せたのは20日。男児は湿布を貼られて帰宅したが、夕飯を戻すなど体調の改善が見られなかったという。翌日、県外の病院で検査を受け、腎臓の損傷が判明。即日入院となった。

北勢児相や町子ども家庭課によると、これまでこの男児に関する虐待の相談を受けたことはないという。ただ、同じアパートに住む別の男性(25)は、週に2、3回の頻度で子どもの泣き声を聞いていたといい、事件を聞き「ありえないことではないと思った」と語った。