伊賀市消防 異動書類拡散、3人懲戒処分 消防長室侵入し撮影

消防長室に忍び込んで人事異動の書類を撮影し、会員制交流サイト(SNS)で拡散させたとして、三重県の伊賀市消防本部は9日、中署の男性消防司令補(45)を減給10分の1(一月)とするなど3人を懲戒処分にした。

消防本部によると、懲戒処分を受けたのは、男性消防司令補のほか、中署の男性消防士(23)と当時は中署で勤務していた東署の男性消防士(25)の計3人。男性係員2人は、いずれも戒告の処分とした。

このほか、男性消防士などから書類の写真をスマートフォンで入手し、他の職員らに送信するなどした職員ら7人を訓告、写真の送信を依頼するなどした職員ら11人を、文書による厳重注意とした。

男性消防司令補は3月15日夜、消防長室に忍び込み、前消防長が作成した人事異動の書類をスマートフォンで撮影。2日後、夜間勤務中の男性消防士(23)に「消防長室に人事異動の書類がある」と教えた。

この男性消防士も同僚の男性消防士(25)と消防長室に忍び込み、机に置いてあった人事異動の書類を撮影した。男性消防士(25)が通信アプリ「ライン」を使って同僚に写真を送信したという。

4月上旬、職員から「人事異動の情報がラインで出回っている」との情報が消防本部に寄せられたことをきっかけに発覚。男性消防司令補は当初の聞き取りに関与を否定したが、8月になって認めたという。

懲戒処分を受けた3人は「興味本位で撮影した」と説明。男性消防司令補は当初の聞き取りに関与を否定した理由について「他の職員に拡散していないので、ばれないと思った」などと説明したという。

消防本部は「外部への流出はなかった」と説明。発覚から処分まで半年を要した理由は「関わった職員が多く、関与を否定していた職員もいたため、処分の内容を決めるまでに時間が掛かった」としている。

中森宏悟消防長は「市民の信頼を失い、申し訳なく思う」と陳謝。消防本部は「発覚後は消防長室を施錠するなど、文書管理を改めた。職員向けの研修などを通じて法令順守の徹底も図る」としている。