明和町 初期斎宮域の遺物、初展示 斎宮歴史博物館で速報展 三重

【速報展示「飛鳥時代の斎王宮殿域と倉院の発見!」のコーナー=明和町竹川の斎宮歴史博物館で】

【多気郡】斎宮歴史博物館はこのほど、三重県明和町竹川の同館常設展示室で速報展「飛鳥時代の斎王宮殿域と倉院の発見!」を始めた。特別展「大来皇女と壬申の乱」(伊勢新聞社後援)に合わせ来年3月29日まで開く。初期斎宮域の遺物の展示は初めて。

同館は同館南に位置する飛鳥・奈良時代の初期斎宮の解明を目指し発掘を進め、昨年度は堀立柱塀でつくる方形区画と、その内部の大型堀立柱建物1棟を発見し、飛鳥時代の斎王宮殿域が判明した。隣には総柱建物の高床倉庫14棟の「倉院」が見つかった。出土した土器から天武朝から文武朝の7世紀後半から8世紀初めごろに造営されたとみられる。

速報展では掘り出した飛鳥時代の鍋やかめ、ふたの土師(はじ)器と須恵器の11点を出品。柱穴跡の写真などで最新の発掘調査の成果を紹介している。

同館調査研究課の山中由紀子主幹は「出土した土器が少ないのは斎王がいる空間が清浄に保たれているから。斎宮成立期の重要な成果を得た」と来館を呼び掛けている。

常設展の観覧料が必要。一般340円、大学生230円、高校生以下無料。問い合わせは同館=電話0596(52)3800=へ。