
三重県津市内で東京五輪に向けた1年前キャンプに臨んでいるレスリングのカナダ代表チームは7日、報道関係者に練習を公開した。市出身で五輪3連覇の吉田沙保里選手が練習会場に現れ、「おいしい県産の食べ物を食べて筋肉に変え、東京に進んでほしい」と話した。
練習拠点の同市北河路町の市産業・スポーツセンター「サオリーナ」で、カナダの女子レスリング選手が至学館関係者約20人を相手に練習に打ち込んだ。松阪市出身でリオ五輪金メダリストの土性沙羅選手がトレーニングに参加する場面もあった。
練習会場には吉田選手や前葉泰幸市長も訪れ、代表チームに施設の使い心地などを確認していた。吉田選手は、自身の名前にちなんだサオリーナでの事前キャンプを喜び「海外のトップレベルの選手が来ることで若い子の刺激になればうれしい」と語った。
現役時代は吉田選手の好敵手でカナダ代表チームのヘッドコーチを務めるトーニャ・バービークさんは「(視察した)1年前にもこの施設を見たが、本当に素晴らしい」と評価。「沙保里さんがどれだけ努力して勝利を獲得したか思い出すことができる」と述べた。
カナダの代表チームは8日もサオリーナで練習。同日午後には市立西郊中、神戸小、櫛形小の3校を訪れ、児童生徒らと交流する。