奥田副議長、職員に高圧的な態度 尾鷲市、議会に抗議申し入れ 三重

【全員協議会に出席する奥田副議長(左)=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県尾鷲市は7日、奥田尚佳市議会副議長(52)が、市職員に対して一方的に高圧的な態度をとったとして、1日に市議会に対して抗議の申し入れ書を提出したことを市議会運営委員会で報告した。

市の説明によると、奥田副議長が、定例議会会期中の先月12日に市立尾鷲総合病院を訪れ、市が進めている病院経営の健全化を目指すプランに異議を唱え、40代の担当係長に対して「財政経験者でありながら妄想のような計画を策定して何のために病院にいるのか」などと一方的に高圧的な言動をとったという。

事態を問題視した市が、奥田副議長の言動の改善や謝罪を求めて濵中佳芳子議長(60)と面談。これを受け、濵中議長は議会会期中に何度も奥田副議長に注意をしたという。

しかし、市は対応が不十分だったと判断し、加藤千速市長名で市議会に申し入れ書を提出した。申し入れ書では「市民の代表である議員と全体の奉仕者である職員の立場では力関係は歴然としており受け身にならざるを得ない」、「委員会や各所属課における言動は許容の範囲を超えていると言わざるを得ない状況にある」などとしている。

この日の議運では、一部の議員が市に対して過去にも職員に対する高圧的な言動がなかったかどうか調査するように求めた。議運後に開かれた全員協議会では、濵中議長が一連の経緯を説明。奥田副議長も出席したが、発言はしなかった。

奥田副議長は申し入れ書が提出された翌日の2日に病院を訪れ、係長に謝罪したという。取材に「言葉はきつかったかもしれない。反省すべき点があるのであれば素直に受け止め、議員活動に邁進(まいしん)したい」と語った。

一方、加藤市長は取材に「私は職員を守る立場にある。上位の者が下位の者に対し、高圧的な態度を示すことは大きな問題だ」と非難した。