ゴマ収穫、脱粒や選別 九鬼産業「産地化プロジェクト」 こいしろの里と明野高生協働 三重

【脱粒作業に取り組む明野高校の生徒ら=松阪市稲木町で】

【松阪】自給率0・03%の国産ゴマ生産拡大に向け、ゴマ製造メーカーの九鬼産業は「三重県ごま産地化プロジェクト」として、国産ゴマ栽培を5年前から進めている。昨年は県内36カ所、今年も県内42カ所、約16・5ヘクタールで栽培しており、松阪市では農業者だけでなく福祉事業所「こいしろの里」、県立明野高校(伊勢市)とも連携して初めて取り組んだ。

「こいしろの里」の職員や入所者と同校生産科学科3年の生徒らは6月下旬の種まきから共同で作業を進め、同社の指導を受けながら除草、肥料やり、約2週間前の収穫まで取り組んできた。収穫したゴマの乾燥が終了し、同市稲木町の「こいしろの里」近くの乾燥ハウスで4日、手や木の棒でゴマの木を叩いて実を落とす脱粒(だつりゅう)、ゴマ以外の物を取り除く調整や選別などの作業が行われた。

脱粒後は、ブルーシートの上に落とした物の中から、ろ過器を使って2ミリ以上の物と1ミリ未満の物を除去し、商品流通する1ミリ以上2ミリ未満の粒を選別。

出来上がったゴマは同社を通して販売予定で、男子生徒の一人は「初めて取り組んだが、ゴマの粒がこんなに小さいとは思わなかった。協力して作ったゴマが全国に届くようになってほしい」と話していた。

作業を見守った同社の近藤和夫技術顧問は「学生には作物の勉強になり、難しい作業はないので福祉事業所の方の仕事を作ることもできる。機械化も進めつつ手作業も大切にし、二本柱で進め、日本中で作っていただけるように三重が先駆けになれれば」と述べた。

さらに今年は台風やカメムシの被害を受けたため、「8月いっぱいで収穫できるように、早めに栽培するなどの対策を考えていきたい」と話していた。