四日市病院でチューブ誤挿管後に患者死亡、技師ミスで骨折事故も

【四日市】三重県四日市市芝田2丁目の市立四日市病院で平成28年2月、当直医が呼吸不全に陥った男性患者の気管挿管に失敗し、患者が数時間後に死亡していたことが分かった。また、放射線技師のミスで、女性患者がCTの検査台から落ち、左大腿(だいたい)骨を骨折していたことも判明。いずれの事案も8月に示談が成立し、病院は賠償金としてそれぞれに300万円と370万円を支払った。

病院によると、気管挿管の失敗後に死亡したのは、入院していた80代の男性患者。30代の外科系当直医がチューブを患者の口に入れた際、本来入れるべき気管ではなく食道に入れたため、適切に酸素が送れなかった。死亡後、誤挿管に気付いたという。司法解剖の結果、死因は結核だった。

病院は「酸素が適切に送られなかった影響は把握していないが、誤挿管が直接の死因になったわけではない」としている。

一方、平成29年12月には、CT撮影を終えた60代の女性患者が検査台から落ち、左大腿骨を骨折する事故が発生。CT撮影時は検査台の高さを通常の50㌢から90㌢に上げている。検査終了後、30代の放射線技師が台の高さを戻しきる前に女性に終了を告げたため、女性は高さを見誤って落ちたという。

示談が成立したため、病院は先月11日の市議会産業生活常任委員会で両事案を報告。医療事故発生時に報告しなかったことについて、西山恵慈医事課長は「誤挿管は過失で患者を死なせたわけではない。骨折の事故は、寝たきりになるなどの重大な事態を招いていないので、院内の基準にのっとって公表しなかった」と話した。