明和町 初期斎宮の変遷紹介 歴史博物館で特別展 三重

【特別展「大来皇女と壬申の乱」の内覧会=明和町竹川の斎宮歴史博物館で】

【多気郡】斎宮歴史博物館は4日、同町竹川の同館で5日から始める開館30周年・史跡斎宮跡指定40周年記念特別展「東雲(しののめ)の斎王大来皇女(おおくのひめみこ)と壬申の乱」(伊勢新聞社後援)の内覧会を開いた。会期は11月10日まで。

大来皇女は皇位継承を巡る672年の壬申の乱に勝利した父の天武天皇から、皇祖神の天照大神を祭るため伊勢へ派遣された斎王。タイトルの東雲は「明け方」の意味で、斎王制度の始まりをイメージした。

県初公開の国宝2点を含む40件、236点を出品。飛鳥時代の国宝「文祢麻呂墓出土墓誌」には壬申の乱での功績が記されている。漫画家里中満智子さんの、大来皇女らが登場する作品「天上の虹」の複製原画も展示する。

上村一弥館長は「大来皇女は実在の明らかな最初の斎王。発掘調査で飛鳥時代の初期斎宮の様子が明らかになりつつある」とあいさつした。

展示は、斉明朝から天智朝▽壬申の乱と天武天皇▽東雲の斎王 大来皇女▽解明すすむ初期斎宮―の4章構成。特別展を担当した同館学芸普及課の岸田早苗主幹が、大来皇女の弟で謀反の疑いで自害させられた大津皇子の薬師寺に伝わる木造座像など見どころを紹介した。

展示説明会を10月5日、11月3日の両日午後1時半から開く。岸田主幹が講師を務める特別展と同タイトルのイブニング講座を10月11日午後5時半から、同館講堂で開く。いずれも無料。

また、同館から南約500メートルの近鉄線路北側で進めている史跡斎宮跡第197次発掘調査現場を11月3日午前9時から公開する。

観覧料は一般400円、大学生260円、高校生以下無料。問い合わせは同館=電話0596(52)3800=へ。