近鉄GHD ICT活用、次世代移動サービス 「マース」実証実験開始 三重

【オンデマンドタクシーの実証実験を利用する観光客=志摩市内で(志摩市提供)】

【志摩】近鉄グループホールディングスによる次世代移動サービス「MaaS(マース)」の第一弾実証実験が1日から三重県志摩市内で始まった。11月30日までの2カ月間、システム運用面での課題などを探る。

マースはICT(情報通信技術)を活用して自家用車以外の交通手段による移動を一体化するサービス。スマートフォン(多機能携帯電話)などを通じて列車やバス、タクシーなど各交通手段を検索、予約し、運賃を一括決済できる仕組み作りを目指す。

志摩市では広範囲に観光地が点在する一方、路線バスなど交通手段が限られていることから、観光客が移動手段を調べる煩雑さを解消するために専用のウェブサイトを開発。三重交通や志摩マリンレジャーなど複数の交通・宿泊事業者などが参画して連携を図る。

利用者は専用サイトから経路検索サービスを通じて出発地と到着地を入力し、検索結果を選択して人数や利用時間などを入力、予約すると、経路に応じてオンデマンドバスやタクシーなどを利用できる。

第一弾実験ではサイトのアプリ化に向けて、利用者のデータ収集や各事業者との連携、システム運用面での課題などを探る。来年1月9日から実施予定の第二弾では、アプリを実装したうえでの利用者のニーズや定額商品の開発に向けたデータ収集などを図る。

同社総合企画部の吉野将弘課長は「一人でも多くの観光客に利用してもらえたら」と話していた。