願書の性別記入欄を廃止、来年の三重県立高入試

【性別欄を廃止した入学願書】

三重県教委が来年の県立高校入試から、入学願書の性別記入欄を廃止することが28日までに、県教委への取材で分かった。多様な性自認への理解を求める社会情勢や性別欄の見直しを求める県の通知などを受けた対応。県教委は「性別の記入に抵抗感のある子どもたちに配慮した」としている。

県教委によると、これまで願書の性別欄は男女のいずれかに丸を付けて選択する形式だったが、昨年の試験から性別を記述する方式に変更。来年の試験からは、記入欄そのものを削除することにした。

特別支援学校の願書についても、県立高校と同様に性別欄を廃止する。県教委が把握する範囲では、大阪府と福岡県が既に願書の性別欄を廃止したほか、14道府県が廃止を検討しているという。

一方、中学校側が作成して願書と共に高校へ提出する調査書については「入学の準備や学校生活などで生徒の性別を把握する必要がある」として性別欄を残すが、記入の方法は選択式から記述式に変更する。

廣田恵子教育長は取材に「性別を書くことが心の負担になっている子どもたちに配慮する必要がある。昨今の社会的情勢や他県の取り組み状況などを踏まえ、性別欄の廃止を決めた」と話した。

県は平成28年、性的少数者に配慮して申請書などの様式を見直すよう県教委を含めて全庁に通知。今年2月には、多様な性のあり方を知り、行動するための職員向けガイドラインを出していた。

また、県人事委員会は昨年の職員採用試験で、申請書の性別欄に記載した選択肢に「その他」を加えていたが、今年の試験は「申請の段階で性別を把握する必要性はない」として、記入欄を廃止した。