弥生土器大型つぼを市文化財に 鈴鹿市が指定 東海最大級 三重

【市文化財に指定された弥生時代の大型つぼ(鈴鹿市提供)】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は27日、同市国分町の考古博物館にある東海地方で最大級の弥生土器大型つぼ1点を考古資料として、新たに市有形文化財に指定したと発表した。24日に市教委で承認されたことを受け、同日付で指定した。

新たに指定されたのは、平成21年に同市矢橋三丁目の須賀遺跡から出土した弥生時代中期の土器。口径54・9センチ、底径12・4センチ、体部最大径66・1センチ、高さ95・5センチの大型つぼで、並行する複数の文様が特徴的。考古資料の文化財指定は平成23年度以来、8年ぶり。

同館によると、同時代の一般的なつぼと比較し、かなり巨大であることから特殊な用途のために製作されたと見られるが、使用目的は不明。液体や穀物の貯蔵に使用されるのが一般的だが、祭祀(さいし)に使われた可能性もあるという。

そのほか、愛知県名古屋市と清須市にまたがる朝日遺跡から出土した大型つぼと器形や文様が類似していることから、製作者か製作地が同一の可能性もあり、東海地方の弥生土器の生産と流通、地域間交流を検討するための貴重な資料になるとみられる。

巨大な大きさや高度な製陶技術が希少なため、学術的価値が特に高いと判断され、市有形文化財としての指定が決まった。

現在、大型つぼは同館ロビーで展示している。展示期間は未定。