豚の「計画的出荷」開始 県畜産研究所 豚コレラ防止、施設整備へ 三重

【松阪市嬉野町の畜産研究所で出荷作業に当たる職員ら(三重県提供)】

豚コレラの発生が相次いでいる問題で、三重県畜産研究所(松阪市嬉野町)は25日、飼養する全ての豚を出荷する「計画的出荷」を始めた。10月中に全頭を出荷した上で、感染を防ぐ施設整備に着手する。

県によると、長野県の畜産試験場や岐阜県の畜産研究所など、県外の公的施設でも豚コレラが発生していることを受けた対応。韓国で感染が確認された「アフリカ豚コレラ」に備える狙いもあるという。

今回の出荷について、県は発生地から半径10キロ圏内の農家に呼び掛ける「早期出荷」ではなく、施設整備が目的だと説明。10月18日ごろまでに飼養する122頭の豚を全て出荷し、養豚場を空にする。

出荷後は牛舎や鶏小屋とは別に豚舎専用の通路を設けるほか、自動で消毒をする設備を導入するなどして対策の強化を図る。整備に当たっては獣医などでつくる検討会を設置し、効果的な手法を聞き取る。

鈴木英敬知事は25日のぶら下がり会見で「県内の養豚場は対策を強化しているが、今回の整備を一つの模範にしてもらえればという思いもある。養豚場を空にすることまではモデルではない」と語った。