イノシシ2000頭、調査捕獲へ 三重県議会 豚コレラ対策で県当局

【豚コレラ対策について答弁する前田農林水産部長=三重県議会議事堂で】

三重県議会9月定例月会議は24日、提出議案に対する質疑があり、三議員が質問に立った。うち2人は豚コレラ対策として10億8千万円を追加する一般会計補正予算案について質問した。県当局はウイルスを媒介しているとみられる野生イノシシを駆除するため、北勢の6市町で前年度に捕獲した野生イノシシの頭数を約200頭上回る2千頭を本年度に調査捕獲する方針を示した。

藤田宜三議員(新政みえ、4期、鈴鹿市選出)は「野生イノシシ向けの経口ワクチンで抗体ができた頭数は」と質問。前田茂樹農林水産部長は「北勢6市町でワクチン散布後に336頭を捕獲した。ワクチンによる抗体ができていたのは16頭だった」と答弁した。

山本佐知子議員(自民党県議団、1期、桑名市・桑名郡)は「豚へのワクチン実施の有無に関わらず、方針に変わりないか」と確認。前田部長は「アフリカ豚コレラの発生も危惧されるため、衛生管理基準の徹底と野生イノシシの駆除に引き続き取り組む」と述べた。

一方、山本里香議員(共産党、2期、四日市市)は県卸売市場条例の改正案について、現行条例からの変更点を尋ねた。前田部長は「法改正で卸売市場の開設が許可制から認定制に変わるため、条例で定めていた許可基準などの規定を削除する」と説明した。

豚コレラ関係の補正予算案は、小動物の侵入対策や野生イノシシを捕獲する猟友会への補助金などを計上。他の議案に先んじて26日の本会議で採決する。県卸売市場条例案を始めとした残りの17議案は常任委員会での審議などを経て、10月18日に採決する。