知事会見・参加型予算を募集開始、愛称は「みんつく予算」

【定例記者会見で、県民参加型予算の愛称を発表する鈴木知事=県庁で】

鈴木英敬知事は20日の定例記者会見で、来年度当初予算案の編成に当たって県民から施策の提案を募る「県民参加型予算」の愛称を「みんなでつくろか みえの予算(略称・みんつく予算)」とし、20日から提案の募集を始めたと発表した。参加型予算で選んだ事業に総額で5千万円を支出する予定。事業に採用する提案を選ぶための県民投票も12月中に実施する。

県は募集に当たり、防災減災や医療介護、子育て、環境、スポーツなどの分野で20件のテーマを設定。テーマごとに具体的な課題や現行の政策を紹介し、取り組みを進めるためのアイデアを募っている。

防災減災では「避難行動の推進」と「ペットに関する防災の普及啓発」を取り上げた。医療介護では、がん検診の受診率向上や介護職場の魅力発信、環境では食品ロスの削減に向けた取り組みに提案を求めた。

県は寄せられた提案からテーマごとにふさわしいものを一件ずつ選び、県民投票を実施する。得票が多い順に予算の半額に達するまで実行する施策を決める。残り半額は庁内の検討を経て選んだ施策に使う。

鈴木知事は参加型予算の導入を決めた経緯について「極めて財政が厳しく、県民の要望に十分応え切れていない中で、県民に関心を持ってもらったり、納得を得られたりする方法を調べていた」と述べた。

加えて「県庁の中で『お金がないから、どうせ新しいことを言っても』と、思考が止まっているようなところも見受けられた。そういったことを打破するためにも新しいことをやろうと思った」と語った。

募集のテーマを細かく定めたことについては「ベストはテーマを設けず、完全フリーにすることが理想だと思う」との考えを示した上で「まずはこの状況で一度やってみて改善したい」と語った。

参加型予算は東京都などで導入例はあるが、全国的には普及していない。鈴木知事は4月の知事選で政策集に盛り込み、6月の県議会では来年度当初予算の編成から導入する考えを示していた。

10月18日までに県のホームページなどから応募する。応募ページに直接アクセスできるQRコードも設けた。提案が採用された人に感謝状を贈る。問い合わせは財政課=電話059(224)2216=へ。