童子3人が奉納太鼓 桑名宗社で「御車祭奏楽」 三重

【演奏を披露する本役を務めた男児3人(右側上段)=桑名市本町の桑名宗社で】

【桑名】三重県桑名市本町の桑名宗社(通称・春日神社)で17、18日の両日、大祭の一つ「御車祭」が営まれ、市無形民俗文化財の「御車祭奏楽」が奉納された。

中臣神社の祭礼で、700年以上続く。かつては「楼車(ろうしゃ)」と呼ばれる山車が繰り出し、その上で9―11歳までの男児「童子(どうじ)」6人が演奏をした。戦災で楼車が消失してからは、拝殿で奉納演奏される形となった。

初日は拝殿で神事が執り行われた後、楼門前で演奏が披露された。一帯にはちょうちんが並べられ、本役を務めた地元男児3人が中心となって、太鼓を披露した。その一人、修徳小学校5年の伊藤亮介君(10)は「演奏できて楽しかった。伝統のある祭りが、ずっと長く続いてほしい」と話した。

平成に入ってから童子のなり手が不足し、奏楽は一時途絶えたが、不破義人宮司(32)ら関係者が平成27年に復活させた。

「桑名石取祭」で広く知られる桑名宗社だが、不破宮司は「もっと多くの人に、この祭りのことも知ってほしい」と話していた。