豚コレラ対策に10億8000万円 三重県が補正予算案提出

【提案説明に臨む鈴木知事=三重県議会議事堂で】

三重県は18日の県議会9月定例月会議本会議に、豚コレラ対策として10億8千万円を追加する一般会計補正予算案など18議案を提出した。鈴木英敬知事は「近隣県で豚コレラの発生が続き、予断を許さない状況」と述べ、感染防止対策に努める考えを示した。

補正予算案は、いなべ市内の養豚場で実施した殺処分や今後の発生に備えた費用を計上。小動物の侵入対策や野生イノシシを捕獲する猟友会への補助金なども盛り込んでいる。貯金に当たる財政調整基金から6億8900万円を取り崩すなどして対応する。

県議会は豚コレラ関連の補正予算案について、県当局から「速やかな審議」を求められているため、他の議案に先んじて26日の本会議で採決する。残る17議案は常任委員会の審議や一般質問などを経て10月18日の本会議で採決する予定。

鈴木知事は提案説明で、県内の7農場が監視対象となったことを踏まえて「農家の不安感や危機感に寄り添い、全力で感染拡大防止に取り組む」と説明。豚へのワクチン接種については「新体制となった政府与党に対し、あらためて要望する」と述べた。

英虞湾でアコヤガイが大量死した問題は、稚貝の約7割が死んだことから「複数年にわたって影響が出る可能性があり、非常に重く受け止めている」と述べ、原因究明を進めていると説明。融資の無利子化など養殖業者の経営支援に取り組む考えも示した。

環境生活農林水産常任委の谷川孝栄委員長は、豚コレラの対応を巡って8月に開かれた常任委などでの意見を報告した。関東でも感染が確認されたことから「事態は拡大している」と指摘。豚へのワクチン接種を国に要望し、対策を強化するよう県当局に求めた。