志摩市教委 第三者委員設置し原因調査へ 中3男子自殺受け 三重

【男子中学生の自殺を受けて会見する(左から)舟戸教育長と橋爪正敏教育部長=志摩市役所で】

【志摩】三重県の志摩市立文岡中学校3年生の男子生徒(14)が7月、自宅で自殺した問題で、同市教育委員会は12日、市役所で会見し、男子生徒が同級生から「いじめ」に当たる行為を受け、1年生の3学期から不登校になっていたとする見解を示した。一方、自殺との因果関係については同日設置した第三者委員会を通じて調査を進めるとした。

同市教委によると、男子生徒の自殺を受けて3年生150人を対象にアンケートを実施。この結果、「気になる行為」として30年2月2日に男子生徒が授業で使用するノートを忘れたことを別の生徒1人から複数回、担任に報告するよう指摘されていたことが分かった。

男子生徒はこの日を境に休みがちとなり、登校する日もほとんどは別室で1人自習していたという。登校日数は同学期中で8日間、2年生で26日間、3年生に入ってからは17日間だった。亡くなる前日に当たる7月2日は登校し、担任と進路などについて話し合っていたという。

学校側は、不登校につながる事実を把握していたが、男子生徒が自殺するまではいじめを認識した措置はとっていなかったという。舟戸宏一教育長は「不登校の経緯を考えると、本人に心的苦痛があったならいじめがあったと判断する。もっと丁寧に対応できたと考えている」と見解を述べた。

一方、男子生徒から直接いじめを訴える発言や遺書はなく、アンケート調査でもいじめを認識するような具体的な記述は確認できなかったとした。

今後は自殺との因果関係の調査や再発防止策の策定に向け、大学教授や臨床心理士など外部識者の委員4人と弁護士など調査員2人で構成する第三者委「子ども重大事態調査委員会」を同日付で設置し、今月30日に第一回会合を津市勤労者福祉会館で開く。

同問題では、7月3日午後に男子生徒が自宅で死亡しているのを保護者が発見。保護者から原因の調査を求められていた。