「湯の瀬」運営事業者を募集 「あのう温泉」空き部屋貸し付けも 津市長会見 三重

【定例記者会見に臨む前葉市長=津市役所で】

【津】三重県の前葉泰幸津市長は9日の定例記者会見で、市営温泉施設「湯の瀬」(同市榊原町)を運営する事業者と、「あのう温泉」(同市安濃町東観音寺)の空き部屋を貸し付ける事業者を募集すると発表した。いずれも赤字が続いているため、民間事業者による運営や空きスペースの有効活用で、赤字脱却を目指す。

現在の湯の瀬は高台に位置し、駐車場との間に高低差があるため、市は駐車場と同じ高さのテニスコート、もしくは駐車場と広場のある場所に施設を移転させる方針。募集では民間事業者に対し、新しい施設の設計や管理運営を求める。整備費などは市が負担する。

あのう温泉は、市が引き続き温泉施設を運営する方針で、1階と2階の空き部屋計9室を民間事業者に貸し付ける。民間事業者には空き部屋を有効活用することで、新たな誘客の促進を求める。事業者からの賃借料や温泉施設の利用増で収支の改善を図る。

市によると、湯の瀬は利用料金が一般550円で、年間約15万人が利用している。あのう温泉は利用料金が一般300円で、年間約5万人が利用。平成30年度は、湯の瀬が約2120万円、あのう温泉が約950万円の赤字を計上した。

前葉市長は「低料金で赤字がどんどん膨らんで良いという問題ではない」と説明。「民間事業者の知恵とノウハウ、経営力を行政とうまく統合することで新しい運営ができる。令和の時代にふさわしい新しいタイプの日帰り温泉施設を作っていきたい」と述べた。

湯の瀬の運営事業者の募集は来年2月28日まで。問い合わせは、久居総合支所=電話059(255)8846=へ。あのう温泉の貸し付け事業者の募集は今年10月31日まで。問い合わせは、安濃総合支所=電話059(268)5511=まで。