志摩 稚児ら大わらじ引く 波切神社、豊漁と海の安全祈願 三重

【豊漁と海の安全を祈願して大わらじをひく稚児ら=志摩市大王町の波切神社で】

【志摩】三重県志摩市大王町波切の波切神社で8日、伝統のわらじ曳き神事(同実行委員会など主催)があり、稚児が大わらじを引いて豊漁と海の安全を祈願した。

悪さを働く片目片足の巨人「ダンダラボッチ」を追い払うため、村人が一計を案じて畳一畳分の巨大なわらじを編んで撃退したという民間伝承が元になったとされる。書物では平安時代に始まり、江戸時代に再興されたとされ、昭和46年に県無形民俗文化財に指定された。

神職による神事の後、地元に住む女児が巫女として舞を奉納。その後、五人の稚児が「じーじんざい」のお囃子に乗せて扇子を振り、供物を乗せた全長約2・1メートル、幅約1・2メートルの大わらじを紅白の綱で大王島の方角に向けて引いた。

わらじ曳きの後は、若者がわらじを担いで近くの「須場の浜」まで運び、「七人婆」と呼ばれる歌い手が祝い歌をささげた。

各種イベントと併せて14日に開く「わらじ祭り」でも公開される予定で、祭りの後にわらじは海に流される。